株式会社ペガシスが開発・販売しているWindows向けビデオエンコーダーソフトウェア「TMPGEnc Video Mastering Works 8 (ティーエムペグエンクビデオマスタリングワークス 8)」が2025年3月21日 に発売。
「TMPGEnc Video Mastering Works 7」ユーザーとしては先行体験版が公開されていると聞いては黙ってはいられないので試してみました。

使った感想:7と8を比べてみて変化は体感できず
まず最初に「TMPGEnc Video Mastering Works 8」を使ってみて感じたことは、何も変わってないじゃん。
というのも、画面のインターフェイスや使い勝手はほぼ「TMPGEnc Video Mastering Works 7」と変わらず、MP4形式の動画のエンコード速度も私のパソコンでは速くなったとは感じられませんでした。
試しに編集画面について、上が8で下が7の画面です。
ぱっと見でどっちもインターフェイス部分の配置やらメニューやら何も変わっていないように感じます。


私が多様するトリミング編集画面もなにも変わりません。
実際には1フレーム編集やら追加はされているし、カラー調整とかも機能は増えているのですが、通常のトリミングではそのあたりの変化はありません。
おそらくというか、私の使い方では宝の持ち腐れなんでしょう。

出力設定画面も変わり映えしない感じですが、中味は相当の進化をしていることはプレスリリース内容を見る限りではおぉっと感じますが、使いこなすシーンはあまりないのが現実。


それでもバージョンアップするのかと聞かれれば、答えは「Yes」です。
7では6年間お世話になりました。
おそらく8も数年と長きに渡ってお世話になれそうな感じです。
Windowsのバージョンアップにも対応させるには細かいマイナーバージョンアップも必要です。
機能は使いこなせないですが、これからも使い続けるのは間違いないので買っておきます。
トリミングや動画形式の変換といったエンコードの品質は折り紙付き。
仮に5年でも8が現役でいつづけるのなら年3000円程度と考えれば安い買い物です。
製品コンセプト
登頂せよ。創造の頂に。
比類なき映像エンコーダーが 6 年ぶりにメジャーアップデート

思いのままに操れる自由度と、革新を極めた新次元がここに。
多様なフォーマットへの入出力対応、高速かつ正確なカット編集、用途に応じて切り替え可能な編集モード、詳細な出力パラメータ設定など、動画環境における映像フォーマット変換、圧縮、そして編集のためのオールインワンエンコードソリューション、それが「TMPGEnc Video Mastering Works 8」です。
本バージョンでは、従来のフォーマットに比べ高いデータ圧縮率を誇る AV1 や Apple ProRes、XAVC HS、MXF、MOV、ALACなど様々な新規フォーマット/コンテナの出力に対応し、より多様な編集ニーズに応えるとともに、HDR (ハイダイナミックレンジ) 色空間編集* や RAW 編集の強化が実施され、映像編集の可能性が更に広がっています。
また、カット編集においては、新たなカットモード “Smart Cut Mode (スマートカットモード)” を実装。従来版では不可能だったカット済み領域の再編集が容易に行えるようになったことに加え、ドラッグ操作だけで不要なシーンをそのままカットすることも可能となっています。
さらに、ユーザーフィードバックを主体に編集作業の利便性、効率を更に向上させるべく、編集インターフェースの機能強化、字幕の自動文字起こし機能やマルチカム映像の音声同期機能の実装、Intel oneVPL やVulkan でのハードウェア支援対応など多くの改良や機能拡張が行われています。
TMPGEnc Video Mastering Works 8 は、コンシューマからプロシューマまでをカバーするオールインワンエンコードソリューションとして更なる進化を遂げ、より自由度が高く、効率的な編集環境を実現する次世代の映像編集体験を提供します。
主な追加/強化機能
対応入力フォーマットを更に拡大
- AV1(AOMedia Video 1)入出力に対応
- Apple ProRes Raw の入力に対応
- Apple ProRes の出力に対応
- ニコン N-RAW ファイルの入力に対応
- XAVC/XAVC HS 出力に対応
- MXF コンテナ出力に対応
- MOV コンテナ出力に対応
- ALAC (Apple Lossless Audio Codec) の入出力に対応
- AVIF 画像の入出力対応
- WebP 画像の入出力対応
- DirectShow ファイルリーダーに 64bit 版を追加
強化されたハードウェア支援
- Intel® “oneVPL” のサポートを追加し、Intel、NVIDIA、AMD すべてのハードウェアエンコード/デコードに対応
- “Vulkan®” でのハードウェアフィルタリング支援をサポート
- CUDA / Vulkan® 最適化処理をリアルタイム化。事前のパフォーマンスチェックが不要に
更に磨き込まれた編集機能、インターフェース
- RAW 現像設定をサポート
- ヒストグラム、波形モニター、ベクトルスコープの分離に対応
- スライドショーの HDR 編集をサポート
- グラデーション機能を大幅に強化
- トランジション効果にモーションブラー効果を追加
- スライドショーに、イージング・モーションブラー効果、背景カラー設定を追加
- ビデオフレームキャッシュの設定を追加
- プレイヤーコントローラー設定にアンドゥ/リドゥ、キーフレーム移動を追加
もっと快適に。正確に。そして高速に。新たな進化を遂げたカット編集画面
- 従来の常識を覆す新カットモード、「スマートカットモード」を新搭載
- 無音範囲の自動判定・カット機能を搭載
- 出力範囲のみの再生を行う「スキップ再生」機能を追加
- マウスホバーで任意の場所を簡単にサーチ可能に
- 現在フレーム情報表示機能にビットレート表示を追加
- 最終編集位置のレジューム復帰に対応
- 早送り音声再生に対応/音声スクラブのピッチ維持オプションを追加
- 拡大倍率が向上したプレビューコントロール
- 分割範囲/選択範囲のクリップ登録/カットに対応
- キーフレームマーカー/クリップ分割点の直接移動に対応
- クリップ情報やプレビュー設定など、各パネルの切り離しに対応
更に強化された字幕フィルター
- 字幕の音声自動文字起こしに対応
- 字幕の回転配置に対応
- ルビ字幕の上下配置に対応
- RTL 言語の入力に対応
- WebVTT 字幕の入力・保存に対応
- カラーフォントの使用に対応
- カット編集後の字幕ファイル保存・読み込みに対応
その他、改良・強化されたフィルターの一部
- すべてのフィルターにプリセット機能を搭載
- 部分モザイクフィルターの強化
- 色調補正フィルターに色温度設定を追加
- 塗りつぶしフィルターを追加
- 映像余白追加フィルターを追加
- アップスケーリングフィルターを追加
タイムライン編集も更に進化
- マルチカム映像の音声同期機能を搭載
- クリッププロパティの一括変更に対応
- タイムラインルーラーの移動にセンタークリックドラッグをサポート
- クリップ/フィルター範囲のドラッグ複製をサポート
- 映像・音声クリップに有効/無効オプションを追加
- タイムラインのフレームレート設定にカスタム設定を追加
- プリインストールアセットを強化
- 強化されたテロップ機能
- タイムラインで利用可能なフィルターが大幅増加
出力設定も更に使いやすく
- [ソース情報反映] 機能を新たに搭載
- 出力解像度設定テンプレートを新たに搭載
- カスタム設定の強化
その他多数。
製品概要
発売日 | 2025年3月21日 |
製品種別 | 動画編集/エンコードソフトウェア |
対応OS | Windows 11 |
商品形態 | ダウンロード版ライセンス販売 / パッケージ販売 |
標準価格 | ダウンロード版:13,420円(税込) 優待ダウンロード版:10,736円(税込) TMPGEnc Mastering Suite サブスクリプション版: 7,830円(税込)/年 パッケージ版 :オープンプライス 2025年6月頃発売予定 |
発売日 | ダウンロード版 :2025年3月21日 (金) パッケージ版 :2025年6月頃の発売を予定 |
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